私が主役。みんなが主役
ねぶたのねぶた祭りの熱気あふれる踊りの渦にとけ込み、『ラッセラー、ラッセラー』の声をあげる時、本人はもちろん、家族や同じ後遺症を持つ人々、あるいはそれに関わっている人たちに生きる喜びと勇気がわいてきます。また、この事業に関わるボランティアの方々の間で新しい交流の輪が広がり、これからの超高齢社会の中で、若者から高齢者までが共に手をたずさえて、明るく生きていける活力ある地域社会を創造していく契機になるものだと考えています。誰もが大切な一人一人であり、みんなが一緒に暮らせることが重要であることを忘れてはいけないはずです。
熱い気持ちで、夜を焦がせ!
障害があっても高齢となっても、自分の気持ちを主張し続けて欲しい。津軽の方言を引用し、ねぶた組の名を『じょっぱり隊』と名づけたのは、祭りに参加することで、閉じこもりがちな高齢者や障害者が社会のあらゆる偏見や障害に負けず、自分らしく、相互に支え合う心を育んで『命輝け』との願いを込めたからです。
実行委員会では、特に、ノーマライゼーションの思想を地域に根付かせたいと考え、障害や年齢の枠を取り外しております。「私が主役・みんなが主役」をスローガンに、全国の障害をお持ちの方や高齢者の皆さん、そして、ボランティアの方々に、日本の代表的なお祭り『青森ねぶた』に参加していただきたいと思います。一人一人の強い気持ちが、青森の夜を熱く焦がすことでしょう。